金属アレルギーの知識
★金属アレルギーとは
金属アレルギーとは、金属と接している皮膚の部分に痒みを伴なう炎症が生じる病気の事です。
時には、金属と接していない他の部分から発生する事もあります。
過去に金属と接して、何ともなかった人が、突然、接した金属を拒絶する抗体がリンパ球に出来る事があり、この抗体が一回出来ると、アレルギーを引き起こす原因金属(アレルゲン)と接触する度に、皮膚炎が生じます。
★金属アレルギーの起きる流れ
普段身に着けているアクセサリー等、日用品に使われている金属が、汗や体液によってわずかながら溶け、 イオン化した金属が体内に入り、次から同じ金属が皮膚に接触すると体が拒絶反応を起こします。
そして皮膚がかぶれる状態(アレルギー性接触皮膚炎)へとなるのです。
一番起こりやすい例は、ピアスを初めて着ける時です。
他のアクセサリーを装着する場合、たいがいが表皮の厚い皮にするので、 金属は表皮に阻まれ体内に入りにくいのですが、ピアスの場合は皮膚を貫いて金属が直接、皮下組織に接してしまうので拒絶反応が起こしやすいのです。
★一度かかれば治らないと言われている金属アレルギー
身体に入ってしまった異物が認識され、次回からの侵入を防ぐために身体がその異物を記憶してしまう事を感作といいます。
一度感作されると、金属アレルギーは一生といってもいい程長い期間持続してしまいます。
金属アレルギー自体を治療する事は出来ないのです。
皮膚には本来あってはいけない物質の進入を拒み、また細菌が入って来ない免疫反応を起こさせるという働きがあります。
そこで感作されるときわめて少量の原因物質(アレルギーを起こす原因となる金属)と接触する度に皮膚炎を起こします。
通常は6時間〜2日間の間くらいに反応しますが、時には数日後に反応があるというケースもあります。
★金属アレルギーが起きる原因
金属アレルギーは誰でもかかる様なものではありません。
身に着けた金属と着けている人の条件や相性でかかる事があります。
まず身に着ける金属ですが溶け出しやすい金属なのか溶け出しにくい金属なのかという問題です。
ニッケルやコバルト等、 低品度とされる金属は起こしやすいとされています。
次に着けている人の条件では、 まずその金属に触れる頻度の問題があります。
最初の接触により感作が起こる場合もありますが、 何回も接触を繰り返しているうちに、例えば何年、何十年にわたって感作される場合もあります。
その次には、金属に触れる条件があります。
金属には酸によって溶けるという性質があります。
人の汗はまさに酸性なので、自分の汗で金属を溶かしアレルギーの原因を作ってしまうのです。
例えば夏とか、暑い日等、汗をかく事が多くなる時に、金属を身に着ければ、 アレルギーが発症しやすくなります。
★金属アレルギーにかかりやすい人
「金属アレルギーが起きる原因」から金属アレルギーには汗との密接な関係があるという事が分かったと思います。
この事から汗をかきにくい人に比べて汗をかきやすい人の方が金属アレルギーにかかる確率は高いと言えます。
その他、角質層の厚い人より角質層の薄い人の方が金属アレルギーにかかりやすい等という条件も挙げられます。
★アレルギーを起こしやすい金属
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起こしやすい
↑
↓
起こしにくい |
ニッケル/コバルト/クロム |
| 亜鉛/マンガン/胴 |
| 銀/プラチナ/金 |
| チタン |
★金属アレルギー対策
1. 金属アレルギーの可能性が疑わしいなら身に着けない様にする
病院等で、パッチテスト(様々な種類の金属溶液をつけた絆創膏を皮膚に貼って状態を見る診断方法)をする事によって、 自分がどの金属を身に着けた時にアレルギー反応を起こしやすいのかが分かります。
なので、自分の皮膚に異常が出た金属は身に着けない様にする事で予防する事ができます。
2. ピアスを付ける時は衛生管理に気を付ける様にする
耳に穴を開けて一番最初に付けるピアスは、生傷の状態で物質を触れさせる為、清潔さには十分、気を使う事が必要です。
しかし、アルコールなどの強い消毒液を使用する等、消毒のしすぎでかぶれてしまい、更に悪化してしまったというケースも少なくない様です。
3. ピアスを選ぶ時は素材に気を使う様にする
「アレルギーを起こしやすい金属」の表でも分かる様に、チタンが一番安全かと思われます。
また、ピアス・ポストの長さにも注意しましょう。
例えば、耳たぶの厚い人がポストの短いピアス(耳に入っている部分の長さが6mm以下の物)を着けていると、耳たぶを常に圧迫する状態になり、アレルギーを引き起こす原因を作ってしまいます。
★もしも金属アレルギーになってしまったら
アクセサリーを身に着けて皮膚に異状が表れた時は、直ちにそのアクセサリーの使用を止めましょう。
その時は何ともなく思ても、そのまま身に付けている事でアレルギーを助長させてしまう事だってあります。
分からない状態で放っておく行為が一番、危険なのです。
専門医に診てもらい、 医者の診断にしたがって、その後のアクセサリーの使用についてのアドバイスをしてもらいましょう。
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